日記を読まれる

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    小学生の時のことだ。
     
    あおなは日記をつけていた。

    あおなは、アンネ・フランクの「アンネの日記」をすでに読んでいた。

    その中の「親愛なる日記帳さんへ」という表現が気にいり、自分もこんな日記をつけてみたいと思ったのだ。

    内容は、日常のことや同級生の気になる男子のことなど、他愛もないことだった。



    あおなには、友人が少なかったが、たくさんの人と仲よくしたいという気持ちが強かった。

    だから、誕生会にこれから仲よくしたい人をよぶことにした。

    いつもの遊び相手が2人。

    穏やかな性格の児童数人。

    このほかに、勉強もスポーツもできる貝塚さん、佐伯さん、田山さんもよんだ。

    仲よくなれたらいいなと思ったのだ。

    あおなの部屋は2階にあり、初め全員が部屋に入ってきた。

    誰かが、本棚の日記を手にとったので、あわてて止めた。



    外で遊ぼうということになったとき、貝塚さん、佐伯さん、田山さんは、

    「部屋で遊ぶ。」といった。




    外遊びをしているあおなの耳に、3人の爆笑が、時々聞こえてきた。

    貝塚さん、佐伯さん、田山さんも、外遊びに誘おうと思ったあおなは、家に入り、階段の下まで行った。

    そこでぎょっとして立ちすくんだ。

    3人のうち1人が、あおなの日記を音読している。

    それを聞いて、2人がくすくすわらっているのだ。



    階段を駆け上がって、抗議する。

    台所にいる母親に事情を話し、何とかしてもらう。



    あおなにはそういう解決策は思い浮かばなかった。

    対決するのが怖いから、楽な道を選んだわけでもない。

    ただ、どうしていいかわからなかったのだ。

    そのまま、外遊びの仲間に戻った。



    「電車やバスの中では、お年寄りに席を譲りましょう。」

    と教えるように、

    「いやなことをされたら、『やめろ!』といいましょう。

    それでも相手がやめなかったら、すぐ親や教師に言いましょう。」

    と子どもに教える必要があるのではないか。

    あおなのような子どももいるわけだから。





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