5歳児にからかわれても気づけない
わたしは、保育園で保育補助をしています。
ある日、いつもはいかない組の手伝いに行ったときのこと。
5歳くらいのヒロトくんが、
ヒロトくん「ねえ、髪の毛短いけど、男なの?」
とたずねてきました。
わたしは、髪が多くて、そのうえ天然パーマのため、いつも短くしているのです。
伸ばしたら、モサモサになってしまいます。
わたし(小さい子には、わたしって男にみえるのかな?)と思いました。
わたし「女よ。胸もあるでしょ。」
ヒロトくん「胸は人間みんなにあるじゃないか。」
わたし「・・・。」
ヒロトくんが、「虫にはみんな羽が4枚あるじゃないか。」
みたいな言い方をしたので、わたしは、
「胸っていうのは、この場合おっぱいのことで・・・。」
とは言わず、ほかの子とかるた遊びを続けていました。
わたしは、からかわれたとは一切思わず、
(わたしって、小さい子には男性に見えるんだな。)と思っていました。
翌日、更衣室で、わたしは自虐ネタとして、
わたし「ヒロトくんに、『男なの?』と言われました。」
と、たまたま更衣していた正職員の先生に言いました。
正職員さん1「えっ、失礼なヤツ!」
正職員さん2「でも、ヒロトくんがあおなさんにそう言ったということは、
ヒロトくんはあおなさんと仲よくなりたいのかもしれませんよ。」
わたしは、ここで1度目のショック。
ヒロトくんは、わたしを女性と認識したうえで、あえて「ねえ、髪の毛短いけど、男なの?」
と言ったということらしい。
つまり、わたしはからかわれたということらしい。
5歳児にからかわれ、それに気づけないのって、だいじょうぶか?
正職員さん1「ヒロトくんって、情報をたくさん集めて、それでバリアーをはっているような子なんですよ。」
正職員さん2「そう、そう。ヒロトバリアー。
でも、中身はすごく弱っちいの。」
正職員さん1「鉄棒とか、うんていとか、いっぱい挑戦してほしいんですけどね。」
正職員さん2「こわくて、なかなかできないの。
今のうちに、失敗を体験しておいた方がいいと思うんですけどね。」
わたしは、正職員さんたちの話になんと言っていいかわからなかったが、
いっしょに着替えていた非常勤の杉本さんが、
杉本さん「そうですよ。
大きくなってから失敗するとダメージも大きいですもんね。」
とじょうずにあいづちを打ってくれて助かった。
保育士さんて、子どもをよく見ているんだなぁ、というのが第2のショックでした。
わたしには、こんなふうに子どもの性格を分析的に見るなんてこと、できない。
それから、「情報をたくさん集めて、それでバリアーをはっているような子」って、
わたし自身みたいだった。
わたしも、資格をとったりして、自分をよく見せよう、なんとか生きていこうとしている。
いまも、教員免許更新講習の受講の真っ最中。
こんなわたしが、保育園で保育士として働けるのか?
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- 2016.02.25 Thursday
- ことばを字義通りうけとめる
- 11:27
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- by あおな