利用者さんの涙
わたしは明日から、保育の仕事を始めるので、
ホームヘルパーの仕事をすこし減らしてもらった。
きょうは、引き継ぎのため、
倉科さんのお宅へ、これから担当してもらうヘルパー1さんと一緒に行った。
倉科さんは、80歳代の男性で、妻さんは今老人ホームに入っている。
妻さんは認知症で、認知症の人はよく歩きたがる。
妻さんが在宅のときはわたしと一緒によく歩いたものだ。
倉科さん「あおなさん、どこ行っちゃうの?」
わたし「どこにも行きませんよ。
また、おうかがいすることもありますよ。」
倉科さん「あおなさんには、妻が世話になったねぇ。」
わたしは、驚いた。
倉科さんの目に、光るものがあったのだ。
わたしは、何と言っていいかわからなかったけれど、
わたし「こちらこそお世話になりました。
わたしは、力不足でなにもできませんでした・・・。」
といっしょうけんめい言った。
倉科さんは、数年間家に来ていたヘルパーの労をねぎらい、
なみだがでるほど感謝することができるのに、
わたしは、涙1滴もこぼせなかった。
自分でも、(わたしにはなにかが欠けてるの?)と思えます・・・。
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- 2015.03.31 Tuesday
- 泣けない
- 19:41
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- by あおな