小説「OUT」を読んで

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    桐野夏生さんの「OUT」がおもしろいことは聞いたことがあったが、

    今まで読んだことがなかった。

    勤務先の高校図書館で借りて読んでみたら、

    おもしろくて、かなり厚い本なのだが、

    途中でやめられず、一気に読んでしまった。

    主人公のマサコは、普通の主婦なのだが、ハードボイルド小説の人物みたいでかっこいい。

    武蔵村山市にある弁当工場に勤めていて、

    その近くに自動車工場があるという設定なのだが、

    それも親近感がわく。

    これは日産自動車の工場のことだとすぐにわかる。

    わたしが勤めていた高齢者支援センターに、

    日産自動車で勤務していたという車いすの男性がいた。

    (現在は日産自動車工場はなくなっています。)



    この小説には、モノを食べるシーンがところどころに出てくるが、

    食べるものはいつもコンビニで買った弁当なのだ。

    なにを食べるかというのは、その人を表すのだなと思った。

    ヨシエというマサコの友人は、ずっとおとなしく姑の世話をしていたが、

    最後に寝たきりの姑ごと家を焼いてしまう。

    ヨシエの気持ちもよくわかる。



    この本を読んでいたら、寝るのが深夜1時になってしまった。

    勤務先の高校図書館には、当然だが本がいっぱいある。

    こんなおもしろい本にこれからも出会える可能性があると思うと、

    すごくわくわくしてきた。





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    良いことも悪いことも、みな自分に原因がある

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      わたしは朝日新聞の書評欄を毎週楽しみにしています。

      この欄でほめられていた本は、実際に読んでみることも多いです。

      2016/08/21の書評欄に、

      「環境は自分が招く 自分で変えられる」

      という見出しがあったので、

      (なに? おもしろそう!)

      と思って読みだしたのですが・・・。



      読んでみてがっくりしました。

      石田純一さん(タレント)が勧めるポジティブシンキングの本だったからです。

      わたしは、このポジティブシンキングの本を知ったのは、

      「アルコール依存症者の妻の会」ででした。

      今から、20年以上も前のことです。

      毎週集まって、自分の思っていることを話す会だったのですが、

      1人の女性が、

      「この本いいよ。」といって、

      マーフィーの「眠りながら成功する」(だったと思います。)を持ってきてくれたのです。

      「人間には潜在意識があり、その潜在意識に働きかければ、

      どんなことも達成できる。」

      という内容の本でした。

      「アルコール依存症者の妻の会」のメンバーですから、

      夫に暴力を振るわれていたり、生活費に困っていたり、なにか悩み事がある人ばかりでした。

      みんなすぐに、その本を手に入れ、潜在意識に働きかけるというのを実行したと思います。

      たとえば、

      「わたしは幸せです。」と心の中でとなえ続けるとか・・・。



      わたしもすぐその本を買い、実行しましたよ。

      なんとか、自分の家庭をよくしようと思っていましたもの。



      20年過ぎた今、わたしはこう思っています。

      「アルコール依存症者の妻の会」のメンバーは、保育園で保育補助のしごとをしてみればいいのじゃないか?

      ほかの家の夫が、ごくふつうに妻のかわりに子どもを保育園に迎えにくるのを見たり、

      祖父母が協力的だったり、

      保育士さんが楽しそうに仕事と育児を両立している話しを聞いたりする方が、

      苛酷な環境にあるのに、「わたしは幸せです。」と心の中でとなえ続けることより、

      ずっと自分を知るのに役立つのではないか、と・・・。








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      3人の子どもを抱えて天に帰る

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        きょう、司書なかまの1人に誘われ、おはなし会へ行った。

        そこで聞いた「天女女房」というのが印象に残った。



        天女が地上におりてきて、水浴びをする。

        (さあ帰ろう。)と思ったとき、天の羽衣がなくなっていた。

        天女はしかたなく、通りかかったミケランという男の家に泊まり、 

        そのうちに妻となり、3人の子を産む。

        ある日、子どもたちが、子守り歌を歌っているのを聞き、ぎょっとする。

        その歌は、

        「泣くなよ。泣けば母さんは蔵から羽衣を出してきて、天に帰ってしまうぞ。」

        という内容だった。

        天女は、ミケランは通りすがりの男ではなく、自分の羽衣をわざと隠し、

        自分をだまして妻にしたこと、

        自分が出産で、子どもの世話ができないとき、ミケランは子どもを寝かしつけながらこの歌を歌っていたことに気がつく。

        蔵を探すと、本当に羽衣が出てきて、

        天女は羽衣を身にまとい、3人の子どもを抱えて、天に帰ってしまう。



        この天女の話は、夫との間に3人の子どもがありながら、

        夫から逃れ、東京にもどってきたわたし自身のように感じられた。

        わたしは、子ども3人を連れてきたわけではない。

        長男は自分で東京の会社に就職し、次男も自分で東京の大学に進んだのだから、連れてきたのは長女だけ。

        それにわたしは、天女のように美しくはないけれど・・・。



        3人の子どもを抱えても、天へ上昇していく羽衣の力ってすごい。

        「夫に裏切られていた」ということを知った時の怒りって、

        いつの時代の女性も感じていたものかもしれない。

        そして、「この夫から逃れなければ。」という気持ちは、

        ありえないことを可能にするような、すごい力を持っているのかもしれない。



        ともあれ、物語の中のミケランは、羽衣をかくしたこと以外は誠実で、

        お話を聞いていて、かわいそうになってしまった。







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        仲間はずれにされた理由

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          今、作家西村賢太さんの「やまいだれの歌」という本をよんでいる。

          主人公は、働きやすい造園会社にアルバイトとして雇われる。

          十分な給料をもらい、仲間もできるのだが、

          ひねくれているため、ちょっとした上司の叱責も悪意にとる。

          酒によって暴言を吐いたことがきっかけで、周囲にきらわれていく。



          最後のほうで、主人公が忘れ物を取りに会社に戻ると、

          仲間たちが、これから主人公抜きで飲み会に行こうと打ち合わせをしているところだった。



          じつは、わたしにも同じような経験がある。

          へき地の小学校に勤めていたころ、忘れ物をとりに職員室に行くと、

          わたし以外の20歳代の教員3人がそろって、お茶していたのだ。

          ふだん飲んでいるお茶でなく、わざわざ家庭科室から紅茶カップをもちだして、

          特別な雰囲気だった。

          わたしの家は、小学校の敷地内にあったので、声をかけられたら、喜んで参加したと思う。

          わたし(わたしも呼んでくれたらいいのに。)

          と思った。そして、こうも思った。

          (理由もないのに、なかまはずれにされた。)と。



          今、わたしはこう思っている。

          わたしは、仲間はずれにされたけれど、その理由はわたし自身にあったのではないかと。

          西村賢太さんの暴力や暴言は、はた目にもよくわかるけど、

          わたしが仲間はずれにされた原因は、自分ではよくわからない。

          わからないけれど、あの教員たちは、理由もなく同僚を疎外するような人たちではなかったのではないか、と・・・。









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          知っている誰かとそっくり

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            ここで紹介する事例は、あなたの知っている誰かとそっくりなのではないか。

            「そうか、これも怒りだったのか」と気づくことが、なによりも必要である。

            それによって、はじめて、こんがらがった人間関係を解きほぐし、

            相手の行為にいかなる意図が隠されており、

            それがどのような結果をもたらすのかを理解することができるからである。



            なぜ、「怒る」のをやめられないのか 「怒り恐怖症」と受動的攻撃

             p.105

            片田珠美著



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            こういう本があるってことは、

            「受動的攻撃」が、少なくても精神科医にとっては、

            常識なんだな。

            いや、常識であろうとなかろうと、

            やはりわたし自身の問題。

            夫の行動はおかしい、と思えないと、

            いくら本を読んでも気づけない。














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            大人のアスペルガー症候群が楽になる本 その5

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              当事者に対して、「要求水準を下げることが必要です。」(p.255)と書かれている。

              そして、

              「この点は、『普通にできる』と思っている当事者の方が受け入れがたいかもしれません。」とも。



              わたしは、教員を長くしてきたが、適性があるとは思えない。

              また、現在は福祉の仕事をしているが、この業界にも、適性があるとは思えない。

              高校生のとき、販売職のアルバイトをして、大失敗をしている。

              だからといって、そのときに診断をうけることができ、

              「あおなさんは、〜〜という特性があるから、大学に進学しても意味がないですよ。」

              といわれても、それを受け入れられたかどうか・・・。

              「わたしはふつうです!

              どんな仕事でも、できます!」



              と、怒ってしまったのではないかと思う。

              なまじ成績がよかっただけに・・・。

              なにもできないのに、プライドだけは高かった。








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              大人のアスペルガー症候群が楽になる本 その4

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                今まで、読んだ本を書かれた精神科医は、みな優しかった。

                司馬英理子先生、田中康雄先生・・・。

                その方たちの著書を読むと、

                「悪いのは、あおなさんではないのですよ。」

                そう言っていただいているようで、ほっとした。

                備瀬哲弘医師は、違うようだ。

                アスペルガー症候群の診断を求めて、来院している患者に、

                (できれば話したくないヤツ)p.76

                と感じることもあるらしい。



                わたしは僻地の小学校に、大学を出てすぐ勤務した。

                学校の敷地内に教員住宅がある。

                だから、自宅に帰ったあと、また職員室に戻り、翌日の授業の準備をしたり、

                音楽室に戻って、ピアノの練習をすることもあった。



                ある日、自宅に帰り、ほっと一息ついたあと、また授業準備をしようと思った。

                学校に戻り、がらっと職員室の引き戸を開けて、びっくりした。

                ほかに誰もいない職員室に、

                20代前半の3人の教員が集まり、なごやかにお茶を飲んでいた。

                職員室には、お茶が常備してある。

                しかし、3人の雰囲気は違った。

                いつもは使わないティーカップを家庭科室から持ち出していた。

                特別な茶話会という雰囲気だった。

                3人のうち1人は、産休代替教員。

                もうすぐ、学校を退職することになっていた。

                お別れ会をしていたのかもしれない。



                ちょっと気まずい雰囲気が流れた。



                わたしは、

                (わたしが教員住宅にいるのはわかってるんだから、呼んでくれてもいいのに。)

                と思った。



                わたしは、嫌われていたのかもしれない。

                (あおな先生、いないから、ちょうどいい。

                3人でやろう。)

                と、思われていたのかもしれない。



                それに今、気づくことができた。

                悲しいが・・・。












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                大人のアスペルガー症候群が楽になる本 その3

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                  この本を読んでから、ちょっとゆううつな気分。

                  この本は、題名通りではないと思う。

                  「アスペルガー症候群の人」が楽になる本ではなくて、

                  アスペルガー症候群の人の周囲にいて、

                  不愉快さ、腹ただしさ、イライラ感、

                  「どうしようもないのは、あんたの方だよ!」というような怒りを感じている人たち。

                  そんな人たちががこの本を読んだとしたら、楽になるかもしれない。



                  わたしも、そうなのだろうか?

                  不愉快さ、腹ただしさ、イライラ感、・・・を周囲の人に感じさせているのだろうか?








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                  大人のアスペルガー症候群が楽になる本 その2

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                    紫外線の季節がやってきた。

                    わたしは去年まで、自転車で移動するとき、「紫外線カットボレロ」を着用してきた。

                    でも、ほかのヘルパーたちは、そろって○○クロのパーカを着ている。



                    (わたしのファッション感覚ってちょっと変?

                    みなさんと同じものを着ることにしよう。)

                    あおなの町には○○クロはないので、駅近くの量販店に行ってみた。

                    広い店内を探し回って、パーカを探した。

                    (あったー。)

                    次の瞬間、4,990円という値段を見てびっくり。

                    高いので、結局買わなかった。



                    他のヘルパーたちは、そろってユニクロのパーカを着ている。

                    値段が安いという理由もあるらしい。









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                    大人のアスペルガー症候群が楽になる本

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                      ヘルパーは、年度当初に制服の支給を受ける。

                      制服のポロシャツは上質だ。

                      厚地なので、定型発達の他のヘルパーさんたちにとって、暑いようだ。

                      ヘルパー1さんが、通販で安くて生地の薄そうなポロシャツを見つけ、

                      「買いませんか?」

                      と仲間を募った。

                      7人のヘルパーが申し込んだ。

                      わたしは不思議に思った。

                      毎年支給されるから、ポロシャツはどんどん増えていく。

                      (みんな、たくさん持っているだろうに、なんで買うのかな?

                      もしかすると色あせたのは、着たくないのかな?

                      『色あせたポロシャツは着ない』という、暗黙のルールでもあるみたい。)、



                      「大人のアスペルガー症候群が楽になる本」に答えが書いてあった。



                      大人のアスペルガー症候群が楽になる本〜本人と周りの人のために

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                      (2012/6/2 19:43時点)







                      アスペルガー症候群の患者の身だしなみについて、

                      「黒いポロシャツを紺色のチノパンツの中に入れてベルトをしていますが、

                      いずれも色があせ、シワが寄り、シミや汚れも目立ちます。」(pp.154-155)



                      はぁ、そうなんですか・・・。

                      わたしも気をつけます。









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