わたしが持っていないもの
わたしは、勤めている学校図書館で本を借りて読むようにしています。
残念なのは、文庫本はもう文字が小さすぎて、
老眼のわたしには見えないこと。
ですから、なるべく活字の大きい本を借りるようにしています。
先日借りた宮部みゆき著「理由」はおもしろかったです。
1つの殺人事件を、たくさんの人の視点から書いている作品です。
1998年の作品ですから、もう20年前。
かなり古い作品ですが、バブル経済の時の状況などが書いてあり、
(ああ、そうだった、あの頃は・・・。)
なんて、思い出しながら読みました。
エンタテイメントに分類される作品だと思いますが、
ところどころ身につまされながら、涙が出そうになりながら読みました。
この小説の一節に、ホームヘルパーさんが出てくるところがあり、
「ホームヘルパーの人々は、それぞれに世間知にたけた人々である。」と評されていました。
そうなんです。
「世間知」。
これがわたしにないものなんだ。
わたしは、3月でホームヘルパーの仕事から退職したのですが、
「司書の仕事が見つかったから。」
という理由でやめましたが、実際には、周囲のヘルパーさんたちとあわなくてやめたのです。
「世間知」のない私は、利用者からヘルパー拒否を受けることも多く、
事業所の「問題人物」になっていたのかもしれません。
生きていくのは大変です。
ヘルパーさんたちの中には、休憩室で利用者さんの悪口ばかり言っている人もいました。
なんで、その人がヘルパー拒否を受けず、私が退職しなければならないのか、
今もわたしにはよくわかりません。
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- 2017.12.03 Sunday
- 休憩中の雑談
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- by あおな